ままになったら極上御曹司に捕まりました?!
「……とまぁ、こんな感じです。何か分からないことがあったら呼んでください」
ボーイの子から説明を受けて、早速仕事にまわる。
会場を回っていると、何人か顔を知っている人と会う。
「あれ、花宮さんじゃない?何してるの」
「ちょっと向こうに人手が足りなくなっちゃったらしくて…。少しだけヘルプに入ってるんです」
「あら、本当。大変そうね」
「いえいえ、今日は楽しんでください」
私は、普段は事務仕事ばかりだから、会社での交流が多い方ではない。
こういう時にあまり見つからずに済むから、かえって良かったのかもしれない。
ステージにパッとスポットライトが当たり、会長が出てくる。
「ここで宮代コーポレーション会長から、御挨拶を頂きます」
『皆さんこんにちは。本日は創立記念パーティーということで、お忙しい中お越しいただきありがとうございます。宮代コーポレーションは、この場にいる社員の皆様、そしてお世話になっている他社の皆様のおかげで成り立っています。これからも皆様のご尽力をよろしくお願い致します。本日は楽しんでいってください』
やっぱり、なんだか会長はオーラがあるわね。
そういうものって遺伝するのかしら。
「続いては、社長からの御挨拶を頂きます」
うちの社長は、会長の姪っ子、専務の従兄弟にあたる方だ。
代々、宮代コーポレーションでは親族で跡を継いでいるが、生まれた時からの環境なのか、とても優秀な方ばかりである。
その力があるからこそ、ここまでこの会社は大きくなったのかもしれない。
社長の話の間、手元のグラスが空いた人の所へ回る。
あっという間にトレーの上のグラスは無くなり、交換しに行く。
戻ってきた頃には、ステージに専務が立っていた。
その様子を見ている女性社員たちの目が、ギラギラしているように見える。
その場にいる全員が、専務のオーラに魅了され、見入っている。
スーツを着て、オレンジの明かりに照らされる専務は、恐ろしいくらいの色気を放っていた。
どこにいても女性が周りにいて、両手に華状態だ。
そんな専務を尻目に、私は会場内を動き回る。
「すみません、それください」
「分かりました。こちらのグラスはお下げ致します」
やっぱり、私はパーティーに参加するよりもこっちの方が身にあっているわ。
ボーイの子から説明を受けて、早速仕事にまわる。
会場を回っていると、何人か顔を知っている人と会う。
「あれ、花宮さんじゃない?何してるの」
「ちょっと向こうに人手が足りなくなっちゃったらしくて…。少しだけヘルプに入ってるんです」
「あら、本当。大変そうね」
「いえいえ、今日は楽しんでください」
私は、普段は事務仕事ばかりだから、会社での交流が多い方ではない。
こういう時にあまり見つからずに済むから、かえって良かったのかもしれない。
ステージにパッとスポットライトが当たり、会長が出てくる。
「ここで宮代コーポレーション会長から、御挨拶を頂きます」
『皆さんこんにちは。本日は創立記念パーティーということで、お忙しい中お越しいただきありがとうございます。宮代コーポレーションは、この場にいる社員の皆様、そしてお世話になっている他社の皆様のおかげで成り立っています。これからも皆様のご尽力をよろしくお願い致します。本日は楽しんでいってください』
やっぱり、なんだか会長はオーラがあるわね。
そういうものって遺伝するのかしら。
「続いては、社長からの御挨拶を頂きます」
うちの社長は、会長の姪っ子、専務の従兄弟にあたる方だ。
代々、宮代コーポレーションでは親族で跡を継いでいるが、生まれた時からの環境なのか、とても優秀な方ばかりである。
その力があるからこそ、ここまでこの会社は大きくなったのかもしれない。
社長の話の間、手元のグラスが空いた人の所へ回る。
あっという間にトレーの上のグラスは無くなり、交換しに行く。
戻ってきた頃には、ステージに専務が立っていた。
その様子を見ている女性社員たちの目が、ギラギラしているように見える。
その場にいる全員が、専務のオーラに魅了され、見入っている。
スーツを着て、オレンジの明かりに照らされる専務は、恐ろしいくらいの色気を放っていた。
どこにいても女性が周りにいて、両手に華状態だ。
そんな専務を尻目に、私は会場内を動き回る。
「すみません、それください」
「分かりました。こちらのグラスはお下げ致します」
やっぱり、私はパーティーに参加するよりもこっちの方が身にあっているわ。