ままになったら極上御曹司に捕まりました?!
「なんでそんな可愛い顔を隠すの?こっち向いて」

クイッと顎を上げられると専務の整った顔が視界に映り込んでくる。

「ごめん、紳士でいようと思ったんだけど。やっとさくらが手に入ったと思ったら抑えられない」

専務がそう言い終わるか終わらないかのうちに、濃厚な口づけが降り注いでくる。

次第に私の体は押し倒され、中に押し割るように専務の熱い舌が入ってくる。

角度を変えて、何度も私の舌を絡めとる専務。

「んっ……、専務っ…」

上手く呼吸が出来ずに、専務の胸を押し返す。

苦しいのと恥ずかしいのが入り交じり、涙目になる。

「そんな目で見られても、俺を煽るだけだよ。
苦しかったら鼻で息して?」

そう言って、またすぐに専務の熱い舌は私の口内をなぞる。

私は着いていくのが精一杯なのに、専務は余裕そうな顔だ。

「んっ…はぁ……」

静かな部屋に、2人の息遣いとキスの水音だけが厭らしく響き渡る。

「さくら可愛いよ」

ひんやりとした冷たい感覚がすると思ったら、専務の手が私の服の中に入ってくる。

私の敏感なところを探し出すように、強引に、でも優しく弄る。

「あぁっ…だめ…」

恥ずかしいのと、専務が与える快感で、何も考えられなくなる。

降り注ぐキスと厭らしく動く手は、私をおかしくする。

「んっ…専務……はぁっ…明るくて恥ずかしいです」

リビングの電気は煌々と付いていて、私の全てが露わにされているようで恥ずかしかった。

専務と私の間にできた銀の糸を断つと、専務はニヤリと笑い、

「…それはここじゃなければいいってことだよな」

そう言って、私の体の下に腕を入れ軽々しく私を抱き上げた。

……お姫様抱っこされてる。
< 41 / 53 >

この作品をシェア

pagetop