イケメン御曹司が初めての恋をして、天然でかわいい女の子に振り回されちゃう話。
「わたし、小さい頃からよく虫を捕まえて遊ぶ野生児だったんですよ」
は?かわいすぎ。
へらっと目尻を下げて笑う優乃に心臓が大きく動いた。
「そうなんだ」
「はい!そういえば、伊月先輩はどうしてここに?いま授業中じゃ……」
「あー、抜けてきた」
「え!?体調悪いですか?保健室行きます?」
背伸びをしておれに顔を近づけた優乃をじっと見つめる。
肌、白い。
メイクは、してないな。
近くで見てもすげぇ綺麗でかわいい。
「いい。サボりだから」
「サボり、ですか?」
「あぁ、教師にイラついて抜けてきた」
「先輩がイラつくなんてよっぽどのことがあったんですね」
「優乃に返信しようとスマホ見てただけなのに、いちいちうるせぇから」
「え、?」
正直にさっきのことを口にしたおれに、優乃が目を丸くして驚いたような表情をする。
なんだ?
不思議に思ってなにも言わずに優乃を見た。