俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
「亜紀?どうかした?」

「いえ、どうもしません」

「もう病室戻ろうか」

「あの、東條さんは毎日病院に来てくれて、私に優しく接してくれますけど、お仕事とか、ご家族とか大丈夫なんですか」

「ああ、仕事は信頼おける仲間がいるから任せてあるんだ、それから家族は亜紀だけだよ」

「私が東條さんの家族?」

《俺の妻になれ》

私?まさかね、そういえば、東條さんは指輪してないんだ。

「どうかした?」

「どうもしません」

私どうしちゃったんだろ、東條さんの事すごく気になる。

ある日、私は、トイレに一人で行ってみた。

トイレから廊下に出ると、病室に戻る通路がわからなくなってしまった。

こっち?どっち?

何号室だっけ?

目の前にナースステーションがあった。

私は看護師さんに聞く事にした。

「あのう、トイレ行ったら部屋に戻れなくなってしまって」
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