学園怪談
第50話 『夢うつつ』 語り手 私
時刻は5時をまわった。外がうっすらと明るくなってきた。
「もうそろそろ終わりにしましょうか。体力的にも限界だと思います」
ここまで長く続いた怪談をお開きにするため、私はみんなに閉会を呼びかけた。
しかし、誰も席を立たず、ジッと私を見つめてくる。
「そうだね、みんな7話ずつ話したから、これだけで学園7不思議が6回分できるよ」
紫乃さんが明るく言うと、斎条さんも眠い目をこすりながら笑った。
「でもさ、まだお開きはないんじゃないか?」
突然の真面目な徹さんの言葉に、大ちゃんさんも能勢さんも、また淳さんまでが頷いている。
「え、なんですか? まだ話があるんですか?」
私の言葉に、大ちゃんさんが奇妙な笑顔で言った。
「まだ、君の怪談を何も聞いてないよ」
能勢さんも続けて言う。
「僕たちにばかり話させないで、君の怪談も聞いてみたいな」
「え、ええ?」
突然の申し出に思わず声が出てしまった。
「頼むよ。君にも何か一つくらいあるだろう?」
「わ、いいね。聞いてみたい、聞いてみたい。それを最後にしようよ」
徹さんと紫乃さんも便乗し、もはや私に逃れる術はないようだ。
「……わ、わかりました。じゃあ、あまり自信ないですけど、頑張ります」
私は緊張で心臓の鼓動が早まるのを感じながら、最終話の話を紐解いた。
「私の叔父の職業は中学校教師をしているんです。今は別の学校で理科を教えていますけど、ちょっと前までは新座学園で教鞭をとっていました。その叔父からきいたのですが……」
時刻は5時をまわった。外がうっすらと明るくなってきた。
「もうそろそろ終わりにしましょうか。体力的にも限界だと思います」
ここまで長く続いた怪談をお開きにするため、私はみんなに閉会を呼びかけた。
しかし、誰も席を立たず、ジッと私を見つめてくる。
「そうだね、みんな7話ずつ話したから、これだけで学園7不思議が6回分できるよ」
紫乃さんが明るく言うと、斎条さんも眠い目をこすりながら笑った。
「でもさ、まだお開きはないんじゃないか?」
突然の真面目な徹さんの言葉に、大ちゃんさんも能勢さんも、また淳さんまでが頷いている。
「え、なんですか? まだ話があるんですか?」
私の言葉に、大ちゃんさんが奇妙な笑顔で言った。
「まだ、君の怪談を何も聞いてないよ」
能勢さんも続けて言う。
「僕たちにばかり話させないで、君の怪談も聞いてみたいな」
「え、ええ?」
突然の申し出に思わず声が出てしまった。
「頼むよ。君にも何か一つくらいあるだろう?」
「わ、いいね。聞いてみたい、聞いてみたい。それを最後にしようよ」
徹さんと紫乃さんも便乗し、もはや私に逃れる術はないようだ。
「……わ、わかりました。じゃあ、あまり自信ないですけど、頑張ります」
私は緊張で心臓の鼓動が早まるのを感じながら、最終話の話を紐解いた。
「私の叔父の職業は中学校教師をしているんです。今は別の学校で理科を教えていますけど、ちょっと前までは新座学園で教鞭をとっていました。その叔父からきいたのですが……」