彼女の居場所外伝 ~たんたんタヌキ~
「そろそろ仕掛けようか」
将和さんが提案した一回戦はなんと女性向け恋愛シミュレーションゲーム。
将和さんのご友人が開発したプロトタイプなので、市販されておらず、攻略方法などの情報はないし、決着は1日でつく。
攻略対象は3人。
隣の席の男子。
サッカー部のキャプテン。
年上の生徒会長。
それともうひとり、隠しルートにいる化学教師。
先に化学教師を攻略した方が勝ち。
「畳み掛けるように、二回戦。スイーツの大食い。マカロン10分間で多く食べた者が勝ち」
「最後が花札、こいこい1回勝負」
なるほど。
短期決戦三本勝負。
ということで、
ゲームスタートは私の模試後、健斗の模試前ってことにした。
健斗はなんでもできるから、このくらいのハンデはいいよね。どうせ、模試だからといって特別な勉強なんてしないだろうし。
「再来週の日曜日、空けておいてね」
勝負の日にちのみを伝えると健斗は小さく舌打ちしただけで反対してこなかったから、決定だ。
でも、
ということは、将和さんが私の指南役でいてくれるのもあとわずかってことだ。
将和さんから見たら女子高校生の私のことなどただの子どもなんだろうけど、私は将和さんのその肘まで捲り上げられたワイシャツの袖から見える前腕に自分の腕を絡ませたいし、ガッチリした肩と胸板にしがみついてみたいし、抱きしめられたい。
形のいいあの目に見つめられたいし、薄めの唇に愛を囁かれ私の唇を奪って欲しい。
はぁー。
妄想ばかりが膨らんでいく。
このまま関係性がなくなっちゃったらと思うと切なくて胸が苦しくなる。
何とかしたいけど、なんともならない。
そうしているうちに、勝負の日がやってきた。
私たちはいつも二人で勝負していたから、今回も将和さんやおじ様にはご遠慮いただいて普段通り健斗の部屋に行った。
「で、何か将和さんに知恵を授けてもらったの?鍛えてもらった?」
「うふふ。いいから勝負しよっ。今日は三種類の勝負よ!」
「三種類?なんだよ、それ。全部勝つ自信あんの?」
健斗が薄目になり訝しげなまなざしを向けてくる。
「もちろん!って言いたいところだけど、なんとか2つは勝ちたい」
自信は、ない。
だって、相手は健斗だもん。
何でも何とかしちゃう天性の才能を持ってるからね。
「へー、3連勝って鼻息荒くしてんのかと思ったよ」
「うん…まあね。あー、さっさとやろう、勝負、勝負」
パンパンっと手を叩いて自分の気持ちを切り替えた。
とにかく、将和さんのご厚意を無にしないように頑張ろう!
将和さんが提案した一回戦はなんと女性向け恋愛シミュレーションゲーム。
将和さんのご友人が開発したプロトタイプなので、市販されておらず、攻略方法などの情報はないし、決着は1日でつく。
攻略対象は3人。
隣の席の男子。
サッカー部のキャプテン。
年上の生徒会長。
それともうひとり、隠しルートにいる化学教師。
先に化学教師を攻略した方が勝ち。
「畳み掛けるように、二回戦。スイーツの大食い。マカロン10分間で多く食べた者が勝ち」
「最後が花札、こいこい1回勝負」
なるほど。
短期決戦三本勝負。
ということで、
ゲームスタートは私の模試後、健斗の模試前ってことにした。
健斗はなんでもできるから、このくらいのハンデはいいよね。どうせ、模試だからといって特別な勉強なんてしないだろうし。
「再来週の日曜日、空けておいてね」
勝負の日にちのみを伝えると健斗は小さく舌打ちしただけで反対してこなかったから、決定だ。
でも、
ということは、将和さんが私の指南役でいてくれるのもあとわずかってことだ。
将和さんから見たら女子高校生の私のことなどただの子どもなんだろうけど、私は将和さんのその肘まで捲り上げられたワイシャツの袖から見える前腕に自分の腕を絡ませたいし、ガッチリした肩と胸板にしがみついてみたいし、抱きしめられたい。
形のいいあの目に見つめられたいし、薄めの唇に愛を囁かれ私の唇を奪って欲しい。
はぁー。
妄想ばかりが膨らんでいく。
このまま関係性がなくなっちゃったらと思うと切なくて胸が苦しくなる。
何とかしたいけど、なんともならない。
そうしているうちに、勝負の日がやってきた。
私たちはいつも二人で勝負していたから、今回も将和さんやおじ様にはご遠慮いただいて普段通り健斗の部屋に行った。
「で、何か将和さんに知恵を授けてもらったの?鍛えてもらった?」
「うふふ。いいから勝負しよっ。今日は三種類の勝負よ!」
「三種類?なんだよ、それ。全部勝つ自信あんの?」
健斗が薄目になり訝しげなまなざしを向けてくる。
「もちろん!って言いたいところだけど、なんとか2つは勝ちたい」
自信は、ない。
だって、相手は健斗だもん。
何でも何とかしちゃう天性の才能を持ってるからね。
「へー、3連勝って鼻息荒くしてんのかと思ったよ」
「うん…まあね。あー、さっさとやろう、勝負、勝負」
パンパンっと手を叩いて自分の気持ちを切り替えた。
とにかく、将和さんのご厚意を無にしないように頑張ろう!