愛のない結婚のはずが、御曹司は懐妊妻に独占欲を放つ【憧れの溺愛シリーズ】
驚きすぎて『えぇっ…!』と大きな声を上げてしまったわたしは、慌ててボリュームを落とし、『温室はお母さまの趣味の家庭菜園で使われていたって……』と訊ねた。
すると返って来たのは。
『妻は虫が苦手だから野菜どころか花も育てないよ』
あまりのことに絶句していると、お義父さまは『息子はあなたをどうしても手に入れたくて、色々と画策したようだな』と声を上げて笑った。
お義父さまの笑った目もとは、祥さんととてもよく似ていた。
***
じょうろに溜まっていく水を見つめながら昨日の出来事を思い返したわたしが、思わず「ふふふっ」と笑った時。
「ひどいな、俺を置いて行くなんて」
「祥さん!」
「おはよう、寿々那」
長い脚で颯爽とわたしのところまでやって来た祥さんは、わたしを抱き寄せるとあっという間に唇をさらった。
唇に降りた柔らかな感触と甘やかな音に、頬が一気に熱くなる。「お…はようございます」となんとか朝の挨拶を返したけれど、顔は上げられない。
頭、額、こめかみ、と順にくちづけてから、耳の先にも。次々と彼の唇が降ってきた。
じゃれつくように耳介を食んでくるので、ぞくりと腰が痺れて肩を竦めてしまう。最後にもう一度唇を、さっきよりも長く深く重ねてから、彼はやっとわたしの口を解放した。
すると返って来たのは。
『妻は虫が苦手だから野菜どころか花も育てないよ』
あまりのことに絶句していると、お義父さまは『息子はあなたをどうしても手に入れたくて、色々と画策したようだな』と声を上げて笑った。
お義父さまの笑った目もとは、祥さんととてもよく似ていた。
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じょうろに溜まっていく水を見つめながら昨日の出来事を思い返したわたしが、思わず「ふふふっ」と笑った時。
「ひどいな、俺を置いて行くなんて」
「祥さん!」
「おはよう、寿々那」
長い脚で颯爽とわたしのところまでやって来た祥さんは、わたしを抱き寄せるとあっという間に唇をさらった。
唇に降りた柔らかな感触と甘やかな音に、頬が一気に熱くなる。「お…はようございます」となんとか朝の挨拶を返したけれど、顔は上げられない。
頭、額、こめかみ、と順にくちづけてから、耳の先にも。次々と彼の唇が降ってきた。
じゃれつくように耳介を食んでくるので、ぞくりと腰が痺れて肩を竦めてしまう。最後にもう一度唇を、さっきよりも長く深く重ねてから、彼はやっとわたしの口を解放した。