再会したのは、二度と会わないと誓った初恋の上司
お昼を回ってから、私たちはマンションを出た。
2人で新太の車に乗り込み、向かうの我が家。
少し緊張気味に、私は車窓を眺めていた

「大丈夫?気分悪いか?」
黙り込んでしまった私を新太が気遣ってくれる。

「平気よ。少し緊張しているだけ」

以前、新太のマンションに泊って副院長に叱られた。
今回もきっと、そう思うと気は重い。

「俺が一緒にいるから、安心しろ」
「うん」

でもな、私のせいで新太が叱られる方が辛い。
いっそ、副院長が留守ならいいのに。

無断外泊とはいえ、家には新太が電話を入れている。
すんなり許してもらえたとは思えないけれど、それでも黙っているよりはいいかと連絡してくれた新太には感謝した。

「さあ、着いたぞ」
「うん」

車を降り玄関へ向かう新太に続いて、私は一日ぶりに帰宅した。
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