再会したのは、二度と会わないと誓った初恋の上司
「あの頃とは見違えるくらいに上手くなったね」
「そんな・・・」

あの頃って、3年前。
研修医一年目で、まだ素人同然だった頃。毎日毎日皆川先生についてカメラに入っていた。

「さっきの患者は誰がやってもあそこまでが限界だったはずだ。かかった時間だって君は短い方だろう。他の先生ならもっとかかって、患者も苦しむ時間が増えたと思うよ」
「本当ですか?」
「うん」

こんな時、皆川先生は嘘を言わない。
仕事に関しては絶対にごまかしたりしない人だから。

「先生もあの頃とは違いますよね」
「そう?」
「ええ。あの頃の皆川先生はとにかく優しくて、私がミスをしも厳しく叱ったりしなかったじゃないですか」

今日の研修医みたいにきつく言われたことも、突き放された覚えもない。
私が何を言っても笑って聞いてくれた。

「それは君の出来が良かったから」
「違います」

間違ってもそそれだけはない。だって・・・
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