過保護な御曹司の溺愛包囲網~かりそめの妻かと思いきや、全力で愛されていたようです~
最初は、タイミングが悪くて電話がつながらなかったのがきっかけだったと思う。時差もあるし向こうも忙しいだろうと、遠慮してこちらからかけ直さなかったと言えば聞こえはいいかもしれない。
朔也だって時間を見つけて返してくれるはずと、自分からは動かない日が少しずつ増えていく。
それとともに、せめてもと送っていたメールもだんだん何を打ってよいのかわからなくなって、目に見えて回数が減っていった。
それでも、私たちは大丈夫だとどこかで思っていた。付き合いは長いし、何より快く私を送り出してくれた朔也を信頼していたからだ。
やりとりする回数が減ったとはいえ、全く連絡がないわけではない。だから、なんの問題もない。研修を終えて帰国したら、また笑顔で迎えてくれるものだと信じて疑わなかった。
その自信がガラガラと崩れ落ちたのは、パリへ渡って七カ月が過ぎた頃だった。
そろそろベッドに入ろうかと思っていたとき、突然鳴ったスマホの着信音に慌てて手に取れば、恋人である朔也の名前が表示されていた。
久しぶりの連絡になんだかほっとしながらメールを開いたものの、目に飛び込んできた文字に驚いて体が硬直した。
【別れよう】
一瞬何のことかと、理解が追い付かなかった。
「別れる?」
ハッとして朔也に電話をかけるも、全く出てもらえない。意図的に拒否しているのは間違いないだろう。メールを送るも、返事が来ない。
「なんで……」
心当たりと言われて思い浮かぶのは、遠距離になって以来徐々に減っていった連絡をとり合う回数。
けれど、それが何の前触れもない別れにつながるなんて思っていなかった。
あと数カ月後、顔を合わせればそんなわだかまりはすぐになくなるだろうとすら考えていた。
朔也だって時間を見つけて返してくれるはずと、自分からは動かない日が少しずつ増えていく。
それとともに、せめてもと送っていたメールもだんだん何を打ってよいのかわからなくなって、目に見えて回数が減っていった。
それでも、私たちは大丈夫だとどこかで思っていた。付き合いは長いし、何より快く私を送り出してくれた朔也を信頼していたからだ。
やりとりする回数が減ったとはいえ、全く連絡がないわけではない。だから、なんの問題もない。研修を終えて帰国したら、また笑顔で迎えてくれるものだと信じて疑わなかった。
その自信がガラガラと崩れ落ちたのは、パリへ渡って七カ月が過ぎた頃だった。
そろそろベッドに入ろうかと思っていたとき、突然鳴ったスマホの着信音に慌てて手に取れば、恋人である朔也の名前が表示されていた。
久しぶりの連絡になんだかほっとしながらメールを開いたものの、目に飛び込んできた文字に驚いて体が硬直した。
【別れよう】
一瞬何のことかと、理解が追い付かなかった。
「別れる?」
ハッとして朔也に電話をかけるも、全く出てもらえない。意図的に拒否しているのは間違いないだろう。メールを送るも、返事が来ない。
「なんで……」
心当たりと言われて思い浮かぶのは、遠距離になって以来徐々に減っていった連絡をとり合う回数。
けれど、それが何の前触れもない別れにつながるなんて思っていなかった。
あと数カ月後、顔を合わせればそんなわだかまりはすぐになくなるだろうとすら考えていた。