過保護な御曹司の溺愛包囲網~かりそめの妻かと思いきや、全力で愛されていたようです~
朔也がほかの女性と会っていたときは、こんな聞き方はしなかった。ただストレートに、どういう関係の人なのかと尋ねていた。
それは、彼を信頼していたから浮気の可能性は低いと思い込んでいたし、朔也なら隠さず話してくれると信じていたからだ。
でも、今はどうだろう。
拓斗に対してどうしても聞けないでいるのは、私が彼を信じられていないからなのか。それとも、裏切られる辛さを知ってしまったからだろうか。
さらに、試すような質問を重ねてしまうのは、臆病な私の無自覚な抵抗なのかもしれない。
「ええ。先日、久しぶりに会ったときには、拓斗との関係を根掘り葉掘り聞かれてしまって……」
恥ずかしかったと反応を伺うようにそう言ったそのとき、拓斗がわずかに顔をしかめたと気がついてしまった。
彼はやはり何かを隠している。そうでなければ、妻の元上司にすぎない女性に対して反応を示すなんてしなかっただろう。
「そうか。そろそろドレス作りも大詰めだろ? 人手が足りなければ言ってくれ」
話をはぐらかしたように感じたのは気のせいだろうか。
これ以上踏み込むきっかけを失った私は、彼に合わせて相槌を打つぐらいしかできなかった。
それは、彼を信頼していたから浮気の可能性は低いと思い込んでいたし、朔也なら隠さず話してくれると信じていたからだ。
でも、今はどうだろう。
拓斗に対してどうしても聞けないでいるのは、私が彼を信じられていないからなのか。それとも、裏切られる辛さを知ってしまったからだろうか。
さらに、試すような質問を重ねてしまうのは、臆病な私の無自覚な抵抗なのかもしれない。
「ええ。先日、久しぶりに会ったときには、拓斗との関係を根掘り葉掘り聞かれてしまって……」
恥ずかしかったと反応を伺うようにそう言ったそのとき、拓斗がわずかに顔をしかめたと気がついてしまった。
彼はやはり何かを隠している。そうでなければ、妻の元上司にすぎない女性に対して反応を示すなんてしなかっただろう。
「そうか。そろそろドレス作りも大詰めだろ? 人手が足りなければ言ってくれ」
話をはぐらかしたように感じたのは気のせいだろうか。
これ以上踏み込むきっかけを失った私は、彼に合わせて相槌を打つぐらいしかできなかった。