過保護な御曹司の溺愛包囲網~かりそめの妻かと思いきや、全力で愛されていたようです~
「美香、好きだよ。愛してる。美香だから、俺は結婚を申し込んだんだ」
「私、だから?」
「ああ」
大きく頷く拓斗に、混乱しつつも喜びが広がっていく。
でも、言葉通りにそのまま受け入れるのは勇気がいる。
「俺と久々莉さんは、義理の姉弟なんだ」
「え?」
驚く私に微笑みかけながら、拓斗は真実を話してくれた。
彼の話によれば、久々莉さんは拓斗の母方の遠縁にあたる人だった。彼女が中学生の頃、ご両親を事故で亡くし、ひとりになってしまった彼女を神山家で引きとったのだという。
「娘が欲しかったって母さんは大喜びしてた。それはまぎれもない本心だった。でも、久々莉さんは違ったんだろうな。自分はお荷物になってるんじゃないかって、いつも遠慮がちでどこか一線を引いていた」
幼い頃ならともかく、中学生ともなればいろいろと状況がわかっていたのだろう。それもあってか、アローズでの就職を考えられないかとの申し出を断って、自分はウエディングドレスのデザイナーになると猛勉強した結果、自力でフェリーチェに就職を決めたのだという。その際には、アローズの創業者である神山家の親族であることを完全に隠して。
そういう彼女に対して、神山家は温かく見守りつつ、いつかもっと心を開いてくれたらと願っていた。
「私、だから?」
「ああ」
大きく頷く拓斗に、混乱しつつも喜びが広がっていく。
でも、言葉通りにそのまま受け入れるのは勇気がいる。
「俺と久々莉さんは、義理の姉弟なんだ」
「え?」
驚く私に微笑みかけながら、拓斗は真実を話してくれた。
彼の話によれば、久々莉さんは拓斗の母方の遠縁にあたる人だった。彼女が中学生の頃、ご両親を事故で亡くし、ひとりになってしまった彼女を神山家で引きとったのだという。
「娘が欲しかったって母さんは大喜びしてた。それはまぎれもない本心だった。でも、久々莉さんは違ったんだろうな。自分はお荷物になってるんじゃないかって、いつも遠慮がちでどこか一線を引いていた」
幼い頃ならともかく、中学生ともなればいろいろと状況がわかっていたのだろう。それもあってか、アローズでの就職を考えられないかとの申し出を断って、自分はウエディングドレスのデザイナーになると猛勉強した結果、自力でフェリーチェに就職を決めたのだという。その際には、アローズの創業者である神山家の親族であることを完全に隠して。
そういう彼女に対して、神山家は温かく見守りつつ、いつかもっと心を開いてくれたらと願っていた。