もっと俺を欲しがって?
「あっあの大丈夫です!!まだ鼻血出てません!!」
「なんの話?」
くすくす神子戸様が笑っている。
ああ、どうしよう、神子戸様が笑ってくれるといつもに増して胸がギュッとなる…
「来て、小柴ゆあ」
神子戸様が柔らかい声で私を呼んだ。
私は誘われるように、神子戸様に近づいて
そんな私の頬に、神子戸様の手がそっと触れる。
「…ふ、なんか、いいね、小柴ゆあ」
「え…」
「チンチラみたいで。見てて飽きない」
「ち、ちんちら…?」
私の頭の中に
ハムスターの大きいばんみたいな生き物が、両手でヒマワリのタネを持ってる様子が浮かぶ。
それって喜んでいいの…か…?
なんて思っている間に
いつのまにか神子戸様の手が後頭部にまわっていて
気づいたら
「…ふ、かわいいね」
神子戸様の吐息が
かかるくらいの距離まで近づいていた。