もっと俺を欲しがって?
「ん?ってあれ、戸澤?」
なぜか突然足を止めた戸澤。
振り向くと、なぜか顔を少し赤くした戸澤…ってこれは、夕陽のせいかもしれないけど。
「…おまえ、ほんとズリーな」
「は?」
「興味ないとか言った後そーゆうこと言うの、ほんとズリーよ」
真剣な顔した戸澤が、私に近づいて。
「…あのさ、小柴」
ちょうど一歩分の間を空けて、私を見下ろす。
「俺、ずっと前からお前のこと…」
「あ、小柴ゆあー」
…ん?このユルい声…
「みっ神子戸様?」
「おはよー」
振り向くと、靴箱の上に寝転んだ神子戸様が、ヒラヒラとこっちに向かって手を振っていた。