もっと俺を欲しがって?
芝生の上で手が重なって
視線が交わって
…再び近づいてきた唇を、恐れ多くも手で止めた。
「ん?」
「あ、あの…これ以上は…心臓がもちません…!!」
「はは、そっかー。それは困る」
とんでもなくイケメンだけど
いつも無気力、気だるげで
誰にも心がなかった神子戸澪。
さやさやと吹く風が神子戸様の前髪を揺らす。
思わず目を奪われた私の目元を、神子戸様が優しく撫でる。
「うん、これがたぶん、幸せってことかも」
小柴ゆあ、18才。
ぜったいぜったいぜーったい
今、地球上でいちばん幸せです!!!
end


