【短編】貴方だけを愛しています
「えっ?お兄様?;;」
「俺の身体がおかしい……診てくれ;;」
「いや、ここ小児科;;」
数日後、平日の日勤の激務に忙殺されそうになりながらも過ごしてると、普段通りに寒さに身を震わせながらも、額に汗を滲ませ、息遣いの荒い将也お兄様が現れた。
押していてナーシングカートをナースステーションに戻し、外来ではなく私を訪ねて来てしまった為、主任に許可を得て、付き添って外来へと行く事に。
「……居るなら外来に連れて行って下さいよ;;小児科は原則、家族以外は立ち入り禁止です!」
「だって俺、お前の家族だし;;」
「私は入院患者じゃない!」
腕を掴み、支えながら小児科フロアを出ると、お兄様の部下が2人、待機していた。
注意すると、意味を捉え違えるお兄様が庇う。
呆れながら支えるのを代わって貰い、内科外来に予約をねじ込んで貰えるように連絡を取り、1階へと降り、外来棟へと行く。
診察券を財布から抜き出し、内科のカウンターへと謝罪も併せて提出。
「あの格好いい人、お兄さんなの?」
「格好いいですかね……;;」
「格好いい人なら、私はいつでも受け入れるわ」
内科外来のお局独身の人に、何とも期待の混じるウインクを受けながら、他の看護師さんやクラークさんには頭を下げて回る。