【短編】貴方だけを愛しています
採血分を注射器で取り、点滴管と繋いで固定。

腕時計を見ながら指示通りの時間で落ちるように調整しながら、点滴を落とし込む。



「出来たのか?;;」



「子供たちに注射する時、針を打つ場所をしばらく押さえるの。そうしたから、お兄様も平気だったでしょ?」



「思ったよりは、痛くなかっ――…;;」



「大人しく寝てなさいよ」



「わかひふぁひた;;」



1人ホッとしてるお兄様。

厭味は通じず、偉そうな口を叩こうとした為、頬を潰し口を窄ませて歯を食い縛って注意すれば、大人しく頷いた。




「後はお願いします」



「えぇ。わかったわ」



手袋を外し、脱脂綿が入ってた袋など、医療ゴミがトレイに全てある事を確認し、病棟看護師へと託して、小児科に戻る為、病室を出る。



「…………?たっちゃんも戻るの?」



「唯来の看護師姿が見られたからな」



「風邪引いたら、看護してあげるよ?」



「看護より、遷すだろうけどな」



「お断り」



続いて出て来たたっちゃん。

会社に戻るようで、エレベーターホールまで一緒に行く事に。



「後でな」



「頑張ってね」



「お前もな」



手を握り合い、私は関係者専用のエレベーターへと乗る為、一般用の更に奥へ。

…この際、手術してくれないかな……。




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