【短編】貴方だけを愛しています
私の事を知らなかった。

それは仕方ないけれど、気持ちに変化はない。


大事になって申し訳なさがないわけじゃない。

でも、信じて貰いたかった。



「失礼致します。たった今、小児科病棟主任に電話をして貰い、私からも確認を致しました」



「どうだった!!;;」



「かなり渋られましたが、“的渕慧斗さんと纐纈来未さんが、葉山唯来さんを辞めさせれたら、謝礼を払う”と、誰だかは存じませんが、ある2名から脅されて居たようです。しかし、葉山さんに隙がなく、“看護記録を盗むしか出来なかった”と」



「……ハァッ……」



「唯来っ!;;」



「彼女の処分は院長に任せる」



「は、はいっ!;;」



「外してくれ」



「失礼致します」



「「失礼致しました!;;」」



院長の秘書がやって来て、私に非がない事が明かされるも、出て来た名前に身体の力が抜ける。

床スレスレでたっちゃんに助けられ、ゆっくりと腰が下ろされる。



「黒幕は、的渕の子息か……」



「咲来を食い、来未をつけたか……」



「恋人同士としての時間を少しでも多くとってあげたかったけど、無理なようね」



「…………?」



…何を、するの……?
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