【短編】貴方だけを愛しています
「大至急、入籍だけするわよ」



「纐纈も切らないとな」



「唯来は橘のとこに預けるしかないな。どこまで手が回されてるか、わかんねぇからな」



思考が追い付いてない私は、3人を交互に見るしか出来ない。

たっちゃんは理解してるのか、ただ頷いてる。



「いや、俺たちとしばらくは行動させよう。母さんでは何かあった時に守り切れない」



「的渕が俺らにバレた事を知れば、まあ動くよな」



「田舎育ちのお前たちと違い、人を動かすだろう。どう動くか……」



「面白いじゃねぇか。銀行は余所にもある。けど土地は、俺らが持ってるんだ。本当に唯来を奪えば……。達也の出番だな?」



「手柄を譲るフリして、思い付いてないだろ」



「何を言うか!;;」



「でも、将也の言う通り、最後は達也が出た方が良いかも知れないわね。普段、冷静で落ち着きのあるこの子のスイッチが入ったらどうなるか。期待と不安が半々だもの。怖じ気づくんじゃない?」



「……大丈夫なのか?;;」



「見た事ないのに知るか!;;タツ!人は殺めるなよ!」



「…………」



「既にスイッチ入ってねぇか?;;」



「いや……。唯来頼む」



「おーい;;達也クーン?;;」



黙って話を聞いて居たたっちゃん。

でも、お兄様に首を振りながら立ち上がり、病室を出て行った。
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