【短編】貴方だけを愛しています
お父さんによって立たされ、私も一先ず病院を後にした。

会社へと行き、社長室のソファーでボーッと過ごす私に対し、お父さんは電話や書類やら忙しそう。



「何か、手伝って良い?」



「あぁ」



こうして忙しく働きながら、10年間育ててくれたんだと思うと、身体が勝手に動く。

口元を綻ばせて頷いたお父さんに連れられ、社長室を出る。



「どこに行くの?」



「2階に託児所と、学童保育が入ってるんだ。唯来にはピッタリだろ?」



「そうかも」



書類やパソコン業務は言われたら出来るかも知れない。

けど、託児所で子供と遊んでる方が私にはよっぽど良いだろう。



「どうぞ?」



託児所へと行き、お父さんが所長に声を掛けると、保育士さん3人が中へと促してくれる。

3人で年齢がバラバラながらも10人以上も見てるらしく、泣き声や喧嘩する事など、何とも賑やか。



「どうしたの?ただの抱っこ?」



ベッドで泣いてる1才位の男の子を抱き上げ、オムツのニオイを確認するも、汚れてはなさそう。



「ロッカー叩かないの!オモチャの剣が壊れたら、ボクが新しいの買って来るの?パパとママが怒ると思うけど」



「ごめんなさい……っ」



「じゃあ、静かに遊ぼうね」



そのまま1人で暴れてる年長の男の子を止めに行く。
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