【短編】貴方だけを愛しています
お腹も満たされた頃、呼び鈴が鳴る。

ルンルンで食事もそこそこに玄関へと向かったお兄様。



「――ニンニク臭っ!!;;」



「「「「…………;;」」」」



「ちょっと部屋で待ってろ!;;」



大事なケアを忘れてがっついたのか、見事に拒否されて大慌てで戻って来た。

お母さんから飲むタイプのブレスケアを貰って飲み、洗面所へと駆け込んで歯を磨いてる。



「こんばんは!お邪魔します」



「莉帆ちゃん食事は?」



「済ませて来ました。ありがとうございます」



丁寧に挨拶して2階へと上がる莉帆さん。



「……莉帆さんとどっちが好きなんだろうね;;」



「どっちにしても、確実にシスコンだな;;」



お兄様は綺麗になった歯を見せに来て、珍しく満面に笑みを見せて莉帆さんを追って2階へ。

謎なスマイルに苦笑いしか出来ず、私たちはそれぞれお風呂に入って2階へと上がる。

まだ部屋はそのまま残ってるものの、同室から寝てから私はたっちゃんの部屋で寝起きしてる。



「「…………;;」」



漏れる喘ぎ声と、バタバタと揺れてるお兄様のドアに呆れながら部屋へと入る。

暖房をフル活動させ、テレビを観ながら寝る時間までのんびりと過ごす。
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