小さな願いのセレナーデ
しかし周りから子供を望む声が多く、自分も一人ぐらいは産んでおこうと決意をして子供を作りました。彼女の母親、つまり子供から見ると祖母が面倒を見ることを約束して、彼女は一人の女の子を産みました。そして約束通り祖母が産まれた子供の面倒を見ていましたが、何と子供が三歳の時、突然亡くなってしまいました。

それが私の三歳になるまでの物語。
そしてここから、まぁ色々狂っていくわけで。


父親は海外事業の拡大を狙って世界を飛び回っている人で、滅多に家に帰らない。かと言え母親は上記の通り子供の面倒を見る気はなく、そうなると当然シッター兼家政婦が派遣されてくるわけで。
だけどいつも私は隠れて嫌みを言われていて、当然そんな人達を好きになれるわけはなかった。いつも私は逆らっていたから、問題児として扱われていたようだ。

まぁ親は……特に母はそれなりに私のことは大切に思ってくれているようだったけど、正直持て余されているなぁと子供ながら感じていた。
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