小さな願いのセレナーデ
師事したい先生にアポを取ってから、入試に望むという形なのだ。だから先生選びは、演奏家としての一生を決めると言ってもいいと思う。
「でもゲルハルド先生のやり方と、学校の先生の教える内容が全く違っていて……と言うかゲルハルド先生に言われたことを理解できないっ!って匙を投げられて……」
「あー………玉井先生………」
「そう!玉井先生です!!」
「あの人頭固いから。すっごく固いから、革新的なヴィスカ先生に付いていけないと思う」
「ですよね!ですよね!!」
瑛実ちゃんは目をキラキラと輝かせて頷いている。
ちなみ玉井先生は私の高校時代の先生である。
『規律をきちんと守ることで良い音が出る』と、そう教えを説いている先生。まぁ私はそこそこ気に入られていたが……気に入られない人にはとことんと厳しい人で、何人も友達が嘆いていた。何となく彼女は、あっち側の人間なんだろうな…と言うのはわかる。
「だから、玉井先生が納得しつつ、ゲルハルド先生の所に行った時にも、困らない指導をして欲しいんです。よろしくお願いいたします!」
勢いよく頭を下げる様子に圧されて、少し狼狽える。
(これで今から断っ………)
当たり前だが、断りたい。
「でもゲルハルド先生のやり方と、学校の先生の教える内容が全く違っていて……と言うかゲルハルド先生に言われたことを理解できないっ!って匙を投げられて……」
「あー………玉井先生………」
「そう!玉井先生です!!」
「あの人頭固いから。すっごく固いから、革新的なヴィスカ先生に付いていけないと思う」
「ですよね!ですよね!!」
瑛実ちゃんは目をキラキラと輝かせて頷いている。
ちなみ玉井先生は私の高校時代の先生である。
『規律をきちんと守ることで良い音が出る』と、そう教えを説いている先生。まぁ私はそこそこ気に入られていたが……気に入られない人にはとことんと厳しい人で、何人も友達が嘆いていた。何となく彼女は、あっち側の人間なんだろうな…と言うのはわかる。
「だから、玉井先生が納得しつつ、ゲルハルド先生の所に行った時にも、困らない指導をして欲しいんです。よろしくお願いいたします!」
勢いよく頭を下げる様子に圧されて、少し狼狽える。
(これで今から断っ………)
当たり前だが、断りたい。