No rain,No rainbow

…で、お惣菜を少しカゴに入れて、結局また戻ってきてしまった。

割高だけど、ひとりだけだけど、明日からまた頑張る為にも、買っちゃう?

いやいや、でもやっぱ高いよね?

でも、美味しそうだなぁ。

誰か半分こ、とかしてくれないかなぁ。

そんな事を、ぼーっと考えていたら…

「…きゃっ…!」

近くに誰かが立っているのに気がついて、思わず悲鳴をあげた。

「や!怪しいものじゃありませんっ!すみませんっ!!」

ガバッと頭を下げて、パッと頭をあげたその人は…









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