No rain,No rainbow
蛍光灯に照らされている、林檎。
相変わらず、つやつやに光っている。
ローテーブルに肘をついて、林檎を眺める。
誰かの手に触れたのって、いつぶりだろう?
しかも、暖かな優しい手に。
手には、そのひとの性格が出るのかなぁ。
だっていつもあのひとの手は、私に絶望を与えたから。
反論することは、とっくのとうに諦めて。
ただただ、頭の上で時間が過ぎ去るのを待っていた。
あの部屋に置いてきたはずの記憶は、いとも簡単に思い出される。
その事にまた、絶望する。
・
相変わらず、つやつやに光っている。
ローテーブルに肘をついて、林檎を眺める。
誰かの手に触れたのって、いつぶりだろう?
しかも、暖かな優しい手に。
手には、そのひとの性格が出るのかなぁ。
だっていつもあのひとの手は、私に絶望を与えたから。
反論することは、とっくのとうに諦めて。
ただただ、頭の上で時間が過ぎ去るのを待っていた。
あの部屋に置いてきたはずの記憶は、いとも簡単に思い出される。
その事にまた、絶望する。
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