No rain,No rainbow
書店を出て、また横並びで手を繋ぐ。

「あ、そう言えば、あなたが好きな作家さんの作品で映画化になって、大ヒットした作品があったでしょう?観たんですか?」

隣から響いてくる、柔らかな声色に癒やされる。

「…あ、観に行きたかったんですけど、なんかちょっとバタバタしている時期で、観れていなくて…」

なんて、少し、下を向いた。

「そうだったんですね。誰とも観てないんだ?もう、レンタルしているでしょう?ご飯食べ終わったら、いっしょに観ませんか?」

優しい提案が嬉しくて、下を向いた気持ちが癒やされた。

「はい!嬉しい、です!!」

勢い良く出た、私の返事に、

元気だなぁ。

笑ってくれる、律さん。



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