No rain,No rainbow
それまでも、殴られることはあったけど、あの日は酒を飲んでひどく酔っていて。

歳をとるごとに、オレの目は母親の目そっくりになっていって。

そのことも、父親は気に入らなかったみたいです。

しこたま殴られて、気がついたらオレの背中に父親が馬乗りになっていて、吸っていたタバコを押し付けられました。

父親が、オレの背中に火のついたタバコを近づけるたびに、おびえていました。

熱いし、痛いし、肉の焦げるにおいがして。

傷が膿んで、痛いからシャツさえ着られなくて。

痛くなくなるのと引き換えに、赤黒く盛り上がった痕が残る。

ずっとずっと、その繰り返しで。




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