No rain,No rainbow
私を長い間を、見つめていた律さんは、
私の頬に右手を添わせた。
「…こわく、ないんですか…?オレの手、が。…オレ、が」
不安に揺れているのは、律さんの両目。
「ちっとも、こわくない、です」
断言した私の言葉を聞いた律さんは、
「…詩…さん。続きを話す前に、キス、してくれませんか…?」
今度は真っ直ぐに私を見つめてくれた律さん。
その目が嬉しくて、律さんの頬に両手を当てて、ゆっくり私から、キスをした。
くちびるをゆっくり離した瞬間、今度は律さんが私を抱きしめた。
そのまま落とされる、熱量を持ったキスが私を深く包んでゆく。
・