No rain,No rainbow
窓の外の月明かりは、いつの間にかぼんやりとした朝陽にかわっている。

律さんと迎える朝は、何度目だろう…?

春のはじめに出逢った、律さん。

こうして、いっしょに過ごせるようになるなんて、あの頃は1ミリも思っていなくて。

去年の今頃は、ただただ、時間が、1日が早く過ぎてくれないかと、毎日祈っていた。

今は、時間が足りなすぎて。

1日が30時間くらいあればいいのに。

そうしたら、今まで眠っていたぶんの6時間を、律さんとの時間に出来るのに。

本気でそんな風に考えている。

それくらいに、もう、律さんが隣にいてくれないと、私の毎日は、まわらない。





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