No rain,No rainbow
今日の夢みたいに素敵だった、式のことや今までのこと、明日からのこと。

たくさんたくさん、おしゃべりをしながらごはんを食べた。

お腹がいっぱいになって、腹ごなしも兼ねてふたりでお皿を洗う。

私がお皿を洗剤で洗って、受け取った律さんがお皿を洗い流す。

律さんから流れてくるハナウタ。

ご機嫌な律さんは、たぶん、自分がハナウタを歌っていることにも気がついていない。

そうしてその曲があの日、イヤフォンを介して半分こした曲だということにも。

この曲、好きになってくれたんだなぁ。

嬉しくなって、微笑む。

律さんを介して好きになったこと。

おさんぽ。

雨。

虹。

私自身。




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