No rain,No rainbow
テイクアウトしたいちごサンドと、アイスのアールグレイの紅茶が入った紙袋を持って、ベンチに戻った。

いそいそと紙袋を開けて、いちごサンドを取り出す。

「いただきます」

ちいさく呟いてビニールを破いたいちごサンドを齧った。

「…うんまっ!」

思わず声が出る。

甘いいちごとクリームが体に染み渡ってゆく。

気がつけば、アイスティーの存在を忘れるように、一気にいちごサンドを食べていた。




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