No rain,No rainbow
「カシャカシャ…」


一息ついた時、聞き慣れない音に気がついた。

「……?」

周りを見渡すと…

「ーーー!!」

少し先に、カメラを構えた男の人が見えた。

それも、明らかに私の方にカメラを構えている。

「…ちょ…!!」

一気に頭に血が登って、ズカズカと男の人に歩み寄った。

まだカメラを私に向かって構えている、男の人。

「もしかして、私を撮ってました?!失礼ですよ!!」


口から先にコトバが飛び出した私に。



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