No rain,No rainbow
「あなたは、必要なひとです」

誰がなんと言おうと、間違いなく、オレには。

「あなたは、何よりも自分の気持ちを大事にしていいんです。自分を大事にすることと、ひとに大事にされることは、イコールだと思うんです。あなたが自分を卑下する必要は全くない。大丈夫。どんなあなたも受け止めます。あなたが、好きです」

ふわりとした、優しさが、私をつつんでゆく。

暖かく、ぬくい温度で。

こぼさないようにと、すべてを余すことなく、伝えてくれようとするのが、言葉の端々から分かって。

ただただ、律さんを見つめた。




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