ウソツキハート



頭の下に敷かれた腕や、あたしの頬に触れている、あらたの胸から香るのは、いつもの甘い白。


その香りに包まれながら、あらたを見上げれば。


「おー、おはよ。」


気怠そうに、まばたきを繰り返す、あらたと目が合った。


「ん。おはよ。」


なんて、冷静を装ってはみるもの、あらたの首筋に浮かぶ、あたしがつけた紫色が気になって仕方がない。



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