ウソツキハート


腕が疲れないようにと、意識的にずらした頭は、目を覚ますと、当然のように元に戻っていて。


こういう所が、あらたなんだと思う。


街中で突然触れる、くちびるや、あたしの腕を強く引く力。


頬や髪に触れる、優しい体温。


あたしの奥まで響かせる為に、一言ずつ区切られたコトバ。


その総てを形づくるものが、“あらた”という存在で。


他人のココロを、いや、あたしのココロを掴んで離さない。



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