ウソツキハート



 「そんな時にさ、俺と同じ目をした人間を見つけた。虚ろで冷めてて、自分に明るい未来なんてやって来ない。絶対に来る訳がない。鏡を見てるみたいに感じた。あんずを見つけたときに。」


そこでコトバを切ったあらたは、あたしを見つめた。



「あんずをもっと知りたいと思った。同じ目をした相手と一緒に過ごしたら、もしかしたら変われるかも知れないと思った。」


いや、一緒に変わりたかったんだな。呟いたのは、あらた。


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