一途なハイスペック御曹司はお姫さまに夢中。
確かに、みのりちゃんは今にも泣きだしそうな顔してたな。
迷子になるだけでも心細いのに、誰にも話聞いてもらえないのは大人の私でも心が折れちゃうよ。
「わぁ、可哀そう……一言謝ったらいいのに。周りの人も冷たいですね」
私が同情すると、天野さんは苦笑した。
「急いでいる気持ちも分からなくはないんださ、少しは歩み寄ろうとして欲しかったと俺は思うよ。
みのりが泣きそうな時に、城田さんが優しく大丈夫?と声を掛けてくれてものすごく救われたって言ってた。
今度会ってお礼が言いたい!ってせがまれてるんだが、また会ってくれるか?」
「そうだったんですね!もちろんいいですよ!」
「俺からも改めてお礼を言うよ。本当にありがとう」
「いえいえ!!」
みのりちゃんには、もう十分すぎるほどお礼をもらったよ。天野専務との出会いをプレゼントしてくれた。