政略結婚のはずですが、溺愛されています【完結】

「今日はどうしたの?」
「ご飯食べようかと思って。今日は楓君いないんだ」
「そうなんだ。俺もこれから夕食食べようかと思ってたから一緒にどう?」
「もちろん!あ…ごめん。今日は楓君いないから一緒には無理かな、ごめんね」
「どうして?」

 私は楓君に言われたことをそのまま松堂君に伝えた。おそらく、楓君が出張などで家を空けていない日はいいという意味だと解釈していた。

 すると、松堂君はふっと軽く笑って言った。

「なるほど。愛されてるんだ」
「え?ないよ、ない。そういうのはない!」
「日和は鈍感だからなぁ。俺だって結構アプローチしてたのに」
「アプローチ…?」
首を傾げると、松堂君は「まぁいいよ」と優しく諭すように言う。

「じゃあさ、二人っきりがダメということは、誰か友達呼んだらいいんじゃない?ほら、この間一緒にいた」
「あぁ!舞衣子か!うん、じゃあ連絡してみようかな」

 楓君にも念のため、連絡をしておいた方がいいかと思ったけれど仕事中だと思い携帯画面に表示される楓君の名前から舞衣子の名前が表示される画面へスクロールする。
舞衣子に連絡すると松堂君がイケメンということもあってか(舞衣子はイケメン好きだ)すぐに飛んできた。
 近くのイタリアンで食事をすることになった。
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