エリート官僚は授かり妻を過保護に愛でる~お見合い夫婦の片恋蜜月~
結婚式からひと月、私は非常に平穏な日々を送った。
駿太郎さんはどこまでも模範的な旦那様で、おもいやりのある言葉はもちろん、ゴミ捨てや掃除などの家事も率先して取り組んでくれる。
毎夜のように愛され、私は日ごと彼に満たされることに幸福を感じ始めていた。もともと顔立ちや仕草などの美麗さに惹かれたけれど、一緒に暮らせば暮らすほどその心根の穏やかさと優しさに惹かれていく。
もしかしたら、彼の穏やかさを退屈に思う女性もいるのかもしれない。だけど、私にとって彼ほど安心できる人はいなく、彼ほど素敵な人もいなかった。
ただひとつ、彼のスマホに時折届いているだろう女性からのメッセージだけが心にひっかかっている。
ひと月の間に三回、私は宮間万美という名前を彼のスマホの通知で見かけた。
それを抜かせば、平和で幸せな日々だ。
三月の頭、この日私はドキドキしながら仕事から帰ってきた。
「これで、わかるんだよね」
思わずひとりで呟いてしまう。ドキドキと箱を開けるとスティック状のプラスチックが出てきた。キャップを外して検査するようだ。
仕事からの帰路、ドラッグストアで手に入れてきたものは妊娠検査薬だ。
月のものが遅れて一週間、そろそろ使ってみてもいい時期のはず。
駿太郎さんはどこまでも模範的な旦那様で、おもいやりのある言葉はもちろん、ゴミ捨てや掃除などの家事も率先して取り組んでくれる。
毎夜のように愛され、私は日ごと彼に満たされることに幸福を感じ始めていた。もともと顔立ちや仕草などの美麗さに惹かれたけれど、一緒に暮らせば暮らすほどその心根の穏やかさと優しさに惹かれていく。
もしかしたら、彼の穏やかさを退屈に思う女性もいるのかもしれない。だけど、私にとって彼ほど安心できる人はいなく、彼ほど素敵な人もいなかった。
ただひとつ、彼のスマホに時折届いているだろう女性からのメッセージだけが心にひっかかっている。
ひと月の間に三回、私は宮間万美という名前を彼のスマホの通知で見かけた。
それを抜かせば、平和で幸せな日々だ。
三月の頭、この日私はドキドキしながら仕事から帰ってきた。
「これで、わかるんだよね」
思わずひとりで呟いてしまう。ドキドキと箱を開けるとスティック状のプラスチックが出てきた。キャップを外して検査するようだ。
仕事からの帰路、ドラッグストアで手に入れてきたものは妊娠検査薬だ。
月のものが遅れて一週間、そろそろ使ってみてもいい時期のはず。