ながい、愛。
「恵夢の大きな手が好き。優しい声が好き。真面目なとこも、不器用なとこも…きっと、ううん。絶対に誰にも負けないくらい、好きだよ」
「早貴…、」
いつの間にか、はだけたバスローブと、かろうじて絡んでいたシーツが無くなっていて、お互いに生まれたままの姿に戻る。
「約束、する」
掠めるようなキスを一つ、左耳に。
「うん…っ」
笑顔の中で、嬉しそうに揺れる早貴の瞳。
それを見つめて、微笑む。
「もっともっと永い愛を、早貴にあげるから」
「うん…っうんっ…」
「俺の、奥さんになって下さい」
ぺこり
恭しく頭を下げると、右手の手の平のちょっとだけ身近なキスを落として、そのまま早貴のことを見上げた。
「……はい…」
ぎゅうっと抱き締めて、抱き締め返して、接吻けをどちらからともなく…する。
零れていく涙を指で掬って、口唇の端を食んだら、そのまま静かに快楽の坩堝へと身を投じて…。
「んんっ…」
早貴の甘い声だけが、部屋に響いた…。