何の取り柄もない田舎の村娘に、その国の神と呼ばれる男は1秒で恋に落ちる【後編】
「主に妃候補の部屋の方からの出火かと…。」
消火活動は無事終わり、夕方には何とか、城の中に足を踏み入れられるようになっていた。
どうやら、被害が大きかったのは、妃候補の部屋があった辺り。
その他の場所は幸い大きな被害はでなく、妃候補の部屋以外は、以前と同じように使用できるようだった。
そして、火事についての報告会が、すぐ様城で行われていた。
「どうやら、放火のようですな。」
「…。」
官吏が言ったその言葉に、宰相は固く口を閉じたまま、うんともすんとも言わない。
「いよいよ物騒になってまいりましたね。」
その沈黙に耐えきれず痺れを切らした官吏が、また小さくつぶやいた。
消火活動は無事終わり、夕方には何とか、城の中に足を踏み入れられるようになっていた。
どうやら、被害が大きかったのは、妃候補の部屋があった辺り。
その他の場所は幸い大きな被害はでなく、妃候補の部屋以外は、以前と同じように使用できるようだった。
そして、火事についての報告会が、すぐ様城で行われていた。
「どうやら、放火のようですな。」
「…。」
官吏が言ったその言葉に、宰相は固く口を閉じたまま、うんともすんとも言わない。
「いよいよ物騒になってまいりましたね。」
その沈黙に耐えきれず痺れを切らした官吏が、また小さくつぶやいた。