激甘御曹司は孤独な彼女を独占愛で満たす

だって可愛いんだもん。しかも私が高貴ってわけじゃないし。

飼ってるのは宇柳さん。でも宇柳さん一人じゃ不安だからほぼ毎日家に行って世話してるから、もう実質一緒に住んでいるような気分になってしまう。

昨日なんて真ん中にモップを置いて川の字で寝てしまったし。

しかも、犬のしつけ方、とか犬の快適な生活、とかいろんな本を買ってきて片手で読みながら接してたり。……あんなボロ雑巾みたいだったモップを優しく抱きかかえてくれた時は、良い人なんだなって実感してしまった。

 高級そうなスーツを汚すのも厭わずに、モップの心配と可愛さに感動している姿を見れば、観念するしかない。
 動物に優しい人が良い人じゃないわけないから。

「どうしたんすか? めっちゃ顔がにやけて逆に不気味っすよ」
「え、あはは。そう? うちの子、可愛いからかなあ」
「それ、本当に美優ちゃんのペット?」
髪を耳にかけながら、同僚の斉木さんが首を傾げる。
< 102 / 168 >

この作品をシェア

pagetop