激甘御曹司は孤独な彼女を独占愛で満たす
『穂乃花さんと数日連絡が取れません。何か知りませんか』
着替えているロッカールームで、つい気づいてしまった未読メール。
二日前に受信していた優希からのメール。
使わないパソコンのアドレスなので、頻繁に見ることもないし通知も設定していなかった。
私から奪えた後なので、もう優希への興味が失ったんだと思う。
それを私が伝える義務はない。両親と争っているとか彼に伝わってないからこそ、私へメールしてくるんだろうね。
『元々姉とは疎遠だから力になれません』
『恋人が心配するので、姉の話は私に連絡しないで』
言ってやった。
恋人の存在と、優希のことを煩わしい存在だと思っていることを伝えてしまった。
『ごめん。でももし見かけたら連絡が欲しい。妊娠してるから心配なんだ』
ここまで伝えても返信できる彼のメンタルに呆れてしまう。
多忙で忙しいときは、私のメールなんて返信してなかったのにね。