激甘御曹司は孤独な彼女を独占愛で満たす
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まどろみながら深い眠りについた朝。シュッというライターの音で目覚めた。
目をこすりながら、隣に手を伸ばしてパタパタさせたけれど、仄かに残る彼の温もりしかなかった。
「聖……さん?」
目を擦りながら起き上がると、違和感に気づく。
腰の違和感ではなく、指先。薬指に、昨日、テーブルに置いたはずの指輪がはめられていた。
きっと彼の仕業に違いないけれど、なんとベタなことをするのかと苦笑してしまう。
「ああ、起きたか。珈琲を入れてるから寝といて」
キッチンで煙草を吸っていたのか、わざわざ寝室に戻って顔を覗かせて言うので首を振る。
聖さんの足の周りには朝ごはんを待って尻尾を振っているモップの姿もある。
「嫌だ。寒いから私専用の湯たんぽがないと眠れない」
「俺は湯たんぽか。……お湯が沸騰するまでだぞ」
満更でもないらしく、素直にベッドに来ると座ってくれた。
が、香りが消えていた。
「シャワー浴びた!?」
「そりゃあ、シャワーぐらい浴びるだろ」
「そんな……香りが消えてる!」
「はあ!?」
布団をかぶってしくしく泣く。布団にはまだ彼の匂いが強く残っていた。
「……布団と結婚したい」
「お前、言ったな」
煙草をサイドテーブルの灰皿に押し付けながら、布団の上からのしかかってきた。
「……え?」
「汗を掻いてやるから手伝え。モップも遊んでやれないと可哀そうだしな」
「い、いやあ、ちょっと昨日の今日だし?」
すっかり拗ねてしまった彼に布団を奪い取られ、再び覆い被さられた。朝から思いっきり汗を掻くのであった。