激甘御曹司は孤独な彼女を独占愛で満たす
キャンドルナイトも一週間続いた最終日。
美麻も見に行くというので私もゆっくり他の企業のキャンドルも見に行った。
「ねえ、もう一緒に住んでるの?」
「……ほぼ」
忙しくて住んでいたマンションの契約や荷造は進んでないけど、今帰っているのは彼の一人暮らしの一軒家。着替えや荷物を取りに行くときに、自分のマンションに戻るけど、それ以外のプライベートはぼぼ彼と一緒だ。
「こんな匂いフェチを理解してくれる人なんてそうそういないから、逃がさないことにしておいたの」
理想の香りを直に嗅げる幸せは、誰にもわからないだろうし彼も若干引いているが、止めるつもりはない。
「それがいいよ。でも今度紹介して。ちょっと信用できないわ」
私のことを心配してくれる美麻に私は頷く。
でも外面がとてもいい人なので、会わせるのは恥ずかしい。
美麻の前でも私のことを平気で惚気そう。
美麻も早く彼に会いたいだろうからと、飲みに行かず駅前を一周しただけで帰ってしまった。
今日は仕事も定時に終わり、鍋が食べたいという彼のリクエストに応え野菜を切ってお肉を用意して待っていた。
料理は、私より聖さんの方が絶対に旨い気がするから練習しよう。
彼は私が匂いフェチと知っていて、ハーブを使ったお洒落な料理が得意。
そのせいか私には和風で地味な料理をねだることが多くなっていた。
時間があったので洗っておいたネクタイにアイロンをかけていて、なんだか新婚っぽくて恥ずかしくなって止めた。