激甘御曹司は孤独な彼女を独占愛で満たす

「モップ、玄関にお迎えに行こうか」

抱っこして玄関に行く。

「ただいま」
「おかえりなさーい」

 モップの手を持ってふりふりしながら出迎えると、一瞬驚いた顔をしつつもすぐに破綻した。


「美女二人でお出迎えとは豪華だなあ」
「豪華ですよー。しかも今日はリクエストのお鍋です」
「流石、美優だ、ご褒美にキスだぞ」
「きゃーっ」

 近づいてくる顔にモップを代わりに押し付ける。
 モップは嬉しそうに聖さんの鼻を舐めて、尻尾を振っていた。

「はあ、こんなに二人っきりの時は可愛いのに」

モップを抱きかかえながらため息を吐く。

鞄を受け取ろうとしたら拒否られた。それぐらい自分で持てると、言いたいらしい。
基本的に自分で何でもしてしまうので、私にお願いするのは料理とかキスとか、あとキスとか。

「何? 仕事中は可愛くないと」
「仕事中はなぜあそこまで頑なに他人みたいな口調と態度なんだ。別に君の会社ぐらい、普段通りでいいと思うが」
優しくモップをソファに置くと、ネクタイを緩めながら唇を尖らせる。
「無理です」
「別に隠してねえんだからいいだろ」
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