激甘御曹司は孤独な彼女を独占愛で満たす
みどりちゃんは聖さんの家の中を熟知していた。
本当に姪っ子として可愛がっていたんだと思う。
「かわいい。モップちゃん、おいでー」
モップも美少女に甘いのか、尻尾を振って喜んでいる。
みどりちゃんに遊んでもらってご機嫌なので、私は冷蔵庫を開けて急いで夕ご飯を作った。
聖さんが出かけているので、適当にパスタでも作って食べようと思っていたので、適当なものしかない。
ミートパスタとコンソメスープ。
もう少し子どもが喜ぶものを作ってあげたかったけど、どうだろうか。
みどりちゃんの前に差し出すと喜んでくれたので、良かった。
「お姉ちゃんって、ここに一緒に住んでるんだね」
「え、あ、お邪魔してます」
「……私、お姉ちゃんが本当にお姉ちゃんだったら嬉しいなって思ってたけど、でもちょっと複雑。人生って上手くいかないね」
十一歳の女の子が人生を達観している。
嬉しいような複雑な気持ちだ。
「私も姉になれるなら、大切にしたいなって思ってる」
自分がしてほしかったこと全部、みどりちゃんにできたら私も救われる。
こんなに可愛い女の子なら、妹でも子どもでも嬉しいぐらいだ。
「お姉ちゃんってやっぱり優しいね」
フォークを噛みしめながら、みどりちゃんが力なく笑った。