激甘御曹司は孤独な彼女を独占愛で満たす
「やはり息が詰まるよな」
スピーチを終えて苦笑しながら彼が私の隣に戻ってくる。
「そんな風にじっと見られたら、可愛いんだけど」
「……ちょっと格好良かったの。スピーチ姿!」
悔しくて、手に持ってきたチーズや生ハムが乗ったクラッカーを食べながら唇を尖らせる。
「俺もだよ。ステージから見えた美優が可愛かった」
楽しそうに笑ったあと、私の耳元で囁いた。
――君を好きになってよかった、と。
けれど彼のくしゃくしゃな顔に、頬が熱くなる。私と同じ気持ちなんだ。
今すぐ抱き着いて、私も大好きだと伝えたい。
はやく戻ろう。何度も互いに求めあって確かめ合って、一つになろう。
運命のように強引に魅了される貴方の香りを今宵も、私は待つ。
Fin


