激甘御曹司は孤独な彼女を独占愛で満たす



 彼が私のことを大切に接してくれるのが、今はとても救われる。

 たとえ、女性になれているからとか、遊ぼうとしているのだとしても。
 ただ騙されて純粋に遊べるだけで終えれれば、彼はいい人だ。

 私が勝手に本気になって依存しなければ、優希のように傷つかなくて済む。
 今後はもう恋愛なんてしたくないよ。

 今後はもう誰かを好きになって、結婚を考えるのは怖いよ。

 これが一時の感情なのか、腐っているだけなのか分からないけど、今は考えることさえ億劫だった。

 全部全部リセットして、明日から好きなことだけして生きて行けたらいいのに。
 私につっかっかてくる姉や、優しいだけの恋人がいたことを忘れて、仕事だけ楽しむマシーンになりたい。
 なのに。

 私を部屋まで送ってくれた彼の匂いが部屋に入り込んだ。
 すぐに消えてくれなくて、私の方が消えてしまいたかった。
 なんで、消えてくれないんだろ。
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