激甘御曹司は孤独な彼女を独占愛で満たす
変態だと分かっているので、口に出さない。目を閉じて、ただただそう感じるだけ。
そういえば、優希にはそんなこと感じたことないな。
ただ、私の好きな柔軟剤と香水はプレゼントしたけど、彼自身の匂いに何も魅力は感じなかった。
彼よりも猫や犬の肉球の方が好きなぐらい。
今はワースト1。彼に似た匂いを嗅いだら。不快感に襲われるかもしれない。
ロビーには、空港で必ず貰うレイを首にかけた利用客が頻繁にやってくる。四つのタワーが立つホテルなのだから、利用客が多いのは仕方ないけど、賑やかだ。
窓の外では華やかな水着姿の利用客と、ロビーにはレイを鳴らして歩く人たち。
その中で、これだけ集中できるのも凄い。
テーブルに置かれたスマホを盗まれても気付かないのではと思えてしまう。
丁度、フロントで受付を終えた団体が、彼の後ろを通り抜けていく。
アロハシャツを着た御老人が、お酒を片手にフラフラと横切るのが視界の端に映った。
『Cancelled stamp』